笑顔の裏側

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*side...Akito* 俺らがいない間に心弥はどれだけの真実を話したのか。 俺の過去は話しちまったのか… まぁそれもいいか。 過去なんてどうでもいい。 大切なのは『今』だから そうアイツが教えてくれたから… それにしても渚については驚いた。 あいつが引き入れたぐらいだ。 多少は覚悟してたが… 容姿はもちろん、声まで似てるとは… あいつ強がってるけどやっぱりまだ… 忘れられないんだな… 「津々丘くん?さっき佐久間くんがすごい勢いで走ってったけど誰か探してるの?」 「あ?まぁな…って何ィ!?どっち行った!?」 「あっち!焼却炉の方に向かってったみたいだけど…」 「そうか!サンキューな!」 「う、うん。」 つーかなんで焼却炉なんだ? 売店とは全然逆… ─… アレか! ん?藤丸に山本に浜中!? あんの野郎共…ボコボコにしてやら… と思ったが、どうやらゴウが先に着いてたみてぇだな。 アイツなりに男を見せてるようで… そんな姿を見ていると、心を動かされ手を出すのはやめた。 ゴウ… 頑張ったな。 どうやら退いたようだ。 「ごめん…ごめんねっ……」 …ゴウ抱き締められてらぁ。 アイツにハグはまだ早えーな。 つーか出て行くに出て行けねぇっつーのはこのことだな 。
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