笑顔の裏側

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「ごめん…ごめんなさい私っ……」 「えっ?あっ、あの…えっと……」 「まぁとりあえず教室戻ろうぜ?リョウもコウも心弥も心配してるぜ?」 私どうしたらいいの? もう…分かんないよ… 私が思い詰めてまた泣きそうになっていると… 「あの…渚先輩!今までたくさん辛い目に遭ってきたんだよね…俺にはその気持ちは分からないけど…でも、少なくとも俺たちは渚先輩の味方だから…その……」 「ゴウくん…」 ありがとう… その言葉を聞いてやっと決心がついた。 "私の居場所はここなんだ" 「へっ、お前も言うようになったじゃねぇか!お兄さんは嬉しいぞー?」 「なっ…うるさいよアキ!」 ゴウくんはちょっと頬を赤らめながら津々丘くんに挑んでる。 その光景を見てるだけで、張り詰めていた心が緩んでいったのが分かった。
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