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「これはこれは、失礼しました!まさか貴女が渚さんだったとは…先程の無礼な発言、どうかお許し下さい!」
「え?あのちょっと、そんな…悪いのはこっちで」
「許して下さるんですね!?ありがとうございます!お礼にささやかなキスを…」
って…えー!?
ま、まま待って!
私が物凄く焦っていると何やら後ろに気配が…
バシッ!と鈍い音が鳴り響く。
どうやら被害者さんが更に被害者になったようだ。
「いったぁ!」
ちょっと背の低めの少年がその灯也と呼ばれる人の頭を叩いた。
「灯也、調子に乗り過ぎ。女の子みんなが皆そういうの嬉しがるとか思ってない?だから軽いって思われるんだよ。」
真打ちの登場である。
キャラ的にはゴウくん寄りのようだ。
でも見た目は寝癖なのか天然パーマなのかは分からないが、髪型だけで言うと…
犬のようだ。
その夫婦漫才を眺めているとまたしても背後に気配を感じた。
「大丈夫でしたか?でもちょうどいい具合に通りかかったみたいでよかったです。もっとも真っ先に気付き灯也の背中を押したのは彼ですけどね。」
唖然。
何故ならその優しい表情の人は、リョウくんとはまた違うタイプの女のような人だったから。
むしろ理想の女性に近い 。というか、モデル雑誌に載ってそうなくらいである。
男子制服なのが勿体ないくらいで。
もっと簡単に言うと…
心弥さん(表情的に)プラス、
リョウくん(容姿的に)プラス、
茜くん(全体的に)?
とにかく女の私の方が劣っているような感じである。
最強の美貌を兼ね揃えた男子現る!
次回に続く!
いや普通に終わりますけどね 。
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