親切な人はお坊ちゃま

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「本当!?へーえ!そうだったんだ!」 なんか驚かれてしまった。 そんな驚かれることを言っただろうか。 それともかなり評判の悪い学校なのか… 若干の不安を覚えた。 「じゃあ明日から毎日顔合わせるかもね?」 嬉しそうに話す彼がちょっと微笑ましかった。 何故嬉しそうなのかは分からないけど… って… 「はい?あの、何かちょっと勘違いしてません?はくちょう学園って女子校のはずですけど…」 「君こそ勘違いしてない?…あぁ、そっか!」 やっと気付いてくれた。 ホントもう驚かさないでよ。 「君は引越してきたばかりだから知らないんだね。この黒兜市って学校のややこしさでも有名でね。」 え。 どういうこと? なんか嫌な予感… 「君が言ってるのは白い鳥って書く白鳥学園だね。確かにそっちは女子校。でも読み方は"しらとり"学園なんだ。」 嘘… いや、これは夢だ。 どうもおかしいと思ったんだ。 こんなイケメンがいきなり目の前に現れるはずがない。 早く覚めろ夢、などと自己暗示するも無念である。 これは正真正銘現実のようだ。 「で、君が明日から入学する学校は白い蝶って書く"はくちょう"学園だよ。」 ………。 お父さんのおバカ~!
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