白蝶のルール

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「何してるのー?」 リョウくんが聞いてきた。 そういえばみんなも何か部活に入っているのだろうか。 「部活のリストを見てたの。」 「渚ちゃん何か部活入るのー?」 「うーん…今、迷ってるところ。」 やっぱり入らなきゃ駄目かなぁ。 中学のときも前の高校のときも帰宅部だったし。 いきなり部活に入ったところで初心者だし、迷惑ではないだろうか… 「そっかぁ!僕ね、吹奏楽部なの!」 リョウくんって吹奏楽部なんだ。 合ってるような合ってないような。 「何の楽器なの?」 「へへっ、何でしょうー?」 聞き返されるとは思ってなかったので詰まってしまった。 あとで当ててみて、と言い残し去っていってしまった。 何だろう? 全く想像がつかない。 リコーダー? ハーモニカ? アコーディオン? そもそも楽器に対しての知識は幼稚である。 「渚先輩、コウ達が学食行こうって。」 ゴウくんに話しかけられるって新鮮。 もうお昼の時間か… ん?いや、待て待て。 まだ2限目ですけど? 「もう?まだお昼には早くない?」 「あぁ。渚先輩はまだ来たばっかだから知らないよね。」 何が? 私の感覚がおかしいのだろうか。 「今から行くスカイガーデンっていうところはアトラクションやジムがある、ちょっとしたエンターテイメントを味わえるところで…」 エンターテイメント? はい?
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