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呆然と立ち尽くしていた私だったが、何人かの生徒を見かけ安心し、やっと現実世界へと戻ってくることができた。
そんな束の間。
「ねぇ、あれ9組の人たちじゃない?」
生徒であろう女子の声が聞こえた。
どこかで似たような経験をした私は、何故聞いてしまったのだろうかと後悔をした。
良いのか悪いのか地獄耳なのだ。
しかしその先の会話は意外なものであった。
「ねぇ、あそこ見て!如月君よ!」
「ホントだ!いつ見ても素敵ね~!佐久間ブラザーズもいるわ!」
「それだけじゃないわ!切れ目の騎士(ナイト)にS級紳士まで!」
は?
何この会話。
「天然貴公子(プリンス)にナチュラルボーイ、黄金の天使!それに何と言っても…」
「「「神の申し子茜様!!!」」」
何?
この宗教滲みた破天荒なワードたち。
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