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「行こう渚!」
「え、あ、ちょっと待って!」
訳が分からなかったが咄嗟に茜くんに手を取られ、一番手前の看板通りに従い走った。
というか走らされた。
もちろんみんなも続いた。
もはやかけっこ状態。
─…
昭斗「撒いたか…!」
撒いたってあんた。
さっきの集団って危険な存在なのだろうか。
「ごめん、いきなり引っ張って。大丈夫渚?」
「なんっ…とかっ…」
できるだけの笑顔を見せる。
ホントは全然大丈夫じゃないけどね。
もう若くないんだからね。
息切れパレードだからね今。
あ、息切れといえば…
「リョウくんっ!」
「なぁにー?」
「え…?っと、」
元…気?
「楽しかったねー!」
満面の笑みで応えるリョウくん。
やはりあのときのはたまたまだったのだろうか…
不安と安心が交錯する。
「ううん、何でもない。」
そーう?と言葉を返してきた。
あのときはそんな余裕なかったような気がしたけど…
「ここが我が校のメイン学校食堂、スカイガーデンですよ!」
灯也くんが言葉を発する。
空気が読めてるんだか読めてないんだか。
とまぁ、それは置いといて。
周りを見回してみる…
「テーマパークかっ!」
いつも内で言うツッコミが思わず口に出てしまうほど…
そこは夢の世界のようであった 。
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