白蝶のルール

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「あ、ごめんね!コウくんとかゴウくんとかリョウくんとかが続いたから…つい…えっと…」 1人でテンパる。 「そういうことですか…別に好きな呼び方でいいですよ。恭輔って長いし。」 「え?」 意外な返答であったため呆気にとられた。 灯也「お前ってそんなキャラだったっけ…?」 「うるさい黙れ馬鹿。」 「なんですぐ馬鹿馬鹿言うんだよ!」 「馬鹿に馬鹿と言って何が悪い。」 「…チビわんこ。」 バシッといい音が響き渡る。 ─… その後5分ほど争いが続いたが、歩くんの仲裁によりなんとか治まった。 話は元に戻り… 「僕は野球部に所属してます。ポジションはレフト。」 へーぇ。 キョウくんは野球部なんだ。 なんか合ってるかも。 「僕は美術部に入ってます。主に水彩画を描いてます。」 私より女の子っぽい。 本当に期待を裏切らない歩くん。 しかも水彩画というのがまた合っている。 「歩の絵って綺麗なんだよー!あ、僕はさっきも言った通り吹奏楽部ね!楽器何でしょう?」 リョウくんの楽器… ひょっとして まさかの大太鼓!? 待て待て。 ここは無難に… 「リコーダー?」 周りからしたら何が無難なのか… 理解し難いだろう。
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