親切な人はお坊ちゃま

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何を思ったのか、つい口に出してしまった。 「あの…なんか嬉しそうですね。」 ………。 って馬鹿~! つい。ってアホか! そんなこと聞くやつが何処にいる! って私だ~! 自分でも訳が分からなくなってきた。 「え?嬉しいに決まってんじゃん!だって転入生と入学する前に出会っちゃったってことだろ?なんか運命的じゃん!」 さっきまで淡々と喋ってて警戒していたはずなのに… 何故か彼の少しはにかみながら喋る顔を見ていると、いつの間にか安堵感が生まれていた。 お父さん以外の男の人にこんなに心を許せる人なんて… 久しぶりかも。 「それに君………に似てるから。」 「え?今何か言いました?」 「いや…なんでもないよ。」 なんか… 顔は笑ってるけどさっきより哀しそうな眼をしている。 何て言ったんだろ? 「なんかさー。俺たち同じクラスになるような気がするな。つーか絶対そうだな!」 どんな根拠から? まぁ当たったらすごいけど、などと軽く思っていた。 それが現実に起こるとは誰が予想しただろうか。 「先に言っておくよ。」 「?」 「よろしくな!」 「は、はぁ。」 ここまで彼と話してみての感想 面白い人だなぁと思いました。
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