第三章

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リア姐様が服をくださった。 ベルフェ様が名前をくださった。 凄く、暖かな気持ちになった。 凄く、泣きたい気持ちになった。 嬉しくて、幸せで、このまま此処で生きたいと思った。 嬉しくて、幸せで、絶対この場所を失いたくないと思った。 でも、マー様が。 マー様が僕を見てくれない。 決して合わせられない視線。 決して感情の隠らない声色。 決して縮まらないこの距離。 何故でしょうか。 胸が、痛い。 涙が、零れる。 マー様…。 僕は、どうすれば良いのですか? どうすれば僕を見てくれますか? どうすれば笑いかけてくれますか? どうすれば、この距離を埋める事が出来るのですか? マー様。 マー様。 マー様。 マーモン、様。 この気持ちは、何でしょうか。 教えて下さい。 マーモン様… .
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