第四章

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夜中に来た侵入者。 その人達からは僕の親、の匂いがした。 気が遠くなりそうな程の椿の匂い。 気が付いたら、僕は侵入者達を殺していた。 辺り一面の紅。 ああ…これじゃあの頃と同じだ。 エストラーネオファミリーにいた頃と…。 不意に背後に気配がした。 それと同時に知ってる声。 アロ、様 止めて。 今の僕に話しかけないで。 お願いだから…。 僕の今の姿を見て大抵の人は恐怖を感じる。 それはそうだ。 白い肌に鮮やかな紅。 金糸に絡まる鈍い朱。 僕と言う存在を緋が染め上げる。 異端、の存在なのだ。 受け入れて貰えず 認めて貰えないまま 人に迫害されて生きてきた。 もう、あんな思いはしたくない。 だから、アロ様。 今の姿を見ないで下さい。 僕を、否定しないで。 どうせ否定されるなら… 僕に ち か づ か な い で アロ様の綺麗な顔が歪んだ。 違う。 そんな顔をさせたい訳じゃないんだ。 ごめんなさい、アロ様。 アロ様のそんな顔を見ていたくなくて、僕はアロ様にもう寝るように促した。 少しでも、心の傷が浅いうちに 遠くに行ってください。 でもアロ様は僕に手を差し伸べてくださった。 僕を、否定しなかった。 ああ、お父様。 貴方が嫌う人間はこんなにも優しいのです。 貴方が憎むマフィアはこんなにも暖かいのです。 貴方が恨むボンゴレはこんなにも愛があるのです。 お父様、僕は貴方の想いを裏切る事になりそうです。 この優しさが この暖かさが この愛しさが 僕を、変えていくのです。 もう、貴方の人形[オモチャ]じゃないのです。 さよなら、です。 ------ 前ページの主人公サイド。 訳分からない事に…(汗 文中にある「お父様」。 この人実は重要です。 いつか出したいと思っているので頭の片隅にでも…
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