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「…ボス、」
「…ああ。コイツ等は確実に」
「うん。ネロを狙ってきてるね。」
「…おい。」
「…解ってるよ。」
夜中の襲撃から約一週間が経ちました。
あの日以来、アロ様がよく話しかけてくださるようになりました。
「う゛ぉぉい、ネロ!」
「何ですか?」
「お前、ヴァリアーの幹部の奴等に全員会ったのかぁ?」
「お会いしましたよ?アロ様、リア姐様、ベルフェ様、マー様、ボス様、モスカ様ですよね?」
「おぉ…って、う゛ぉぉい!」
「え、誰か言い忘れてましたか?」
「…一人、いや、アイツは…」
アロ様がブツブツ遠い目をして呟き始めた時、屋敷内の警報が鳴り響いた。
「ッ敵、ですか?」
僕は急いで敵を迎え撃つ準備をしようと走り出した。
「待てッ!」
「アロ様ッ!何故ですか?敵ですよ?」
僕が感情を露に叫ぶとアロ様は言いにくそうに僕の頭を撫でた。
「敵、じゃねぇんだぁ。」
小さく、溜め息を吐いた。
「レヴィが帰ってきたんだぁ。」
「レヴィ…?」
「アイツには近づくな…」
「うおおッ!」
アロ様の必死な説得中(何故でしょうか?)何やら不思議な人が走ってきました。
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