第五章

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その日、スクアーロは朝早くから目が覚めていた。 理由? んなもんねぇぞぉ! 二度寝しようにも睡魔は一向に訪れず、かと言って起きて行動するには早すぎる時間だ。 どうしようかと、上半身のみを起こし頭を抱えた。 ──ピンッと。 スクアーロの周りの空気が張り詰めた。 何者かの気配。 敵意はないみたいだが、丁度暇していた処だ。 何をしていたか尋問するのと同時にカッ捌いてやろう。 意識はしていなかったが、スクアーロの口元がクッと上がった。 場所は正面玄関付近。 人数は2~3人。 所要時間、約3分。 玄関に、紅い華が散った。
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