第一章

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殺される! ボンゴレの9、10代目は穏健派じゃなかったのか!? こんな恐ろしいガキを送ってくるなんて! 死にたくない。 死にたくない。 死にたくない。 死にたくない! 「俺を助けろ!これは命令だ!」 俺はコイツの首輪を千切るように外した。 一瞬だけ目が見開かれた。 だが直ぐに虚ろな目になってうめきだした。 メキャ。 メキャ。 嫌な音と共にコイツの体の構造が変わっていく。 ボンゴレのガキもこれには驚いているようだ。(と言っても口元しか見えないが。) 「うっ…がぁあぁ゛ああぁぁ!」 最後に大きく叫んだ。 その声が止まったとき、目の前には大きな獅子がいた。 金色に輝く瞳がボンゴレのガキを睨み付ける。 ボンゴレのガキはただ獅子を見詰めるだけ。 「…ッビビったのか!?」 ガキがゆっくり此方を向いた。 その顔には笑みが浮かぶ。 「…まさか。そんな事言ってると侮辱料取るよ?」 余裕の、一言。 「ふっ…ふざけるな!コイツに見るも無惨に引き契られてしまえ!」 俺が叫ぶと同時に金色の獅子が飛び出していく。 部屋に肉を引き裂く音と液体が床にブチまけられる音が響く。 ゴツ…と音がして、ボンゴレのガキの首が落ちた。 ゴロコロと床を転がって俺の足元で止まった。 動かない。 当たり前だ。 首が取れて生きている人間なんか居るか。 「はっ…ははは。」 生きた。 俺は生きたんだ。 足元にある首を掴んで持ち上げる。 目線を合わせた。 「…俺の、勝ちだ。」 「誰の勝ちだって?」
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