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殺される!
ボンゴレの9、10代目は穏健派じゃなかったのか!?
こんな恐ろしいガキを送ってくるなんて!
死にたくない。
死にたくない。
死にたくない。
死にたくない!
「俺を助けろ!これは命令だ!」
俺はコイツの首輪を千切るように外した。
一瞬だけ目が見開かれた。
だが直ぐに虚ろな目になってうめきだした。
メキャ。
メキャ。
嫌な音と共にコイツの体の構造が変わっていく。
ボンゴレのガキもこれには驚いているようだ。(と言っても口元しか見えないが。)
「うっ…がぁあぁ゛ああぁぁ!」
最後に大きく叫んだ。
その声が止まったとき、目の前には大きな獅子がいた。
金色に輝く瞳がボンゴレのガキを睨み付ける。
ボンゴレのガキはただ獅子を見詰めるだけ。
「…ッビビったのか!?」
ガキがゆっくり此方を向いた。
その顔には笑みが浮かぶ。
「…まさか。そんな事言ってると侮辱料取るよ?」
余裕の、一言。
「ふっ…ふざけるな!コイツに見るも無惨に引き契られてしまえ!」
俺が叫ぶと同時に金色の獅子が飛び出していく。
部屋に肉を引き裂く音と液体が床にブチまけられる音が響く。
ゴツ…と音がして、ボンゴレのガキの首が落ちた。
ゴロコロと床を転がって俺の足元で止まった。
動かない。
当たり前だ。
首が取れて生きている人間なんか居るか。
「はっ…ははは。」
生きた。
俺は生きたんだ。
足元にある首を掴んで持ち上げる。
目線を合わせた。
「…俺の、勝ちだ。」
「誰の勝ちだって?」
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