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これは、雅隆さんから逃げた罰なのかな?
だけど、抱かれるわけにはいかない。
このまま抱かれてしまったら、俺は雅隆さんから離れられなくなってしまう。
けれど、雅隆さんの手は器用に、俺のシャツのボタンを外していく。
「あっ……ん…」
素肌の上を滑るように愛撫する雅隆さんの手に、情けなくも俺の身体は反応してしまう。
そして与えられる激しい口づけ。
頭がクラクラする。
その間も、雅隆さんの愛撫の手が止まる事はない。
なけなしの理性は、俺自身に触れた手によって、簡単に崩壊してしまった
「あっ…ん…」
布越しに触れる手がもどかしくて、ねだるように腰が動く。
「私を煽った責任を取ってもらおうか」
そう言って雅隆さんが俺から離れる。
急激に離れてしまった温もりを、求めるように手を伸ばせば、身体が宙に浮く感覚。
そして、俺が降ろされたのは、キングサイズのベッドの上だった。
運ばれている間に、理性を取り戻した俺は、逃げようと決意し、ベッドから降りようとした。
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