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「雅隆さん…も…お…願い……」
自分が何を口走っているのかも、分からない。
「本当に煽るのが上手い」
その言葉と同時に、後孔の指が抜かれ、それよりも太くて熱いモノが押し当てられる。
そして、身体が引き裂かれるような痛みを伴いながら、奥へ奥へと侵入してくる。
「悪いが手加減してやる余裕がない」
「ひっ……あっ…あっ…あん…」
激しい抽挿に身体が揺すられ、高みに追い上げられる。
そうだ。
ちゃんと言わなきゃ。
俺の本当の気持ち。
1年前は怖くて逃げ出した。
だから認めるのがイヤだった。
でも、今なら言えそうな気がする。
「愛してる……」
告げれば、一瞬の停止。
そして、今まで以上に激しく身体が揺すぶられる。
そのあまりの激しさに、考える事もできない。
「やぁ…も…いっ…ちゃ…ああっ…ん」
中で雅隆さん自身が膨張し、断続的な振動が俺にも伝わってくる。
けれど一向に萎える気配がない。
「も…無理…」
「煽った責任は取ってもらうと言ったはずだ。まだ終わらせないぞ」
その言葉が終わらないうちに、雅隆さんは腰を揺らめかせ、俺の弱い所を突いてくる。
再び高みに昇りつめ、そして急激な落下。
その波に飲み込まれるように、俺は意識を失った。
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