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みんなが納得して居酒屋へ行った。
少し食べ物を注文した後Nが落ち着かない様子で聞いてきた。
「俺達、何も出来ないぞ…戻るのか?」
『全くだ………。』
私は心で呟いた。
『見えるだけで何も出来ないし……』
他の人が会話してる間に両肘をテーブルに付け頭を抱えて1人考えてた。
Wが私の心配を不安そうに始めた。
「ユウナどうした?黙り出して…お前もTと同じか?」
「私は大丈夫だよ!!」
私が顔を上げた瞬間にみんなの顔が硬直してる………。
「どうしたの?嫌だな~みんなで見つめて」
笑って言った。
「………大丈夫なのか……」
Nが顔を引きつらせて聞き返すので私は怖くなってテルシーを見た。
「……ユウナ……泣いてるよ……右目だけ……」
驚いた、涙が流れた感覚が全く感じられない!
「右目だけ?でも泣いてないよ…」
テルシーが
「手で拭ってみたら解ると思うよ……」
他の誰かが
「お前自分で涙流れてて気付かないの?」
手を両目に充てながら
「だって泣いてないもん………泣いてたの?」
右手だけが濡れていた………。
Kが急にTが心配になり、
「悪い俺、戻る!ここの支払いはしておくから!」
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