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それは、一本の電話からだった…
悪阻が酷い私に知らない女から電話があった。
柊は国家公務員だから、仕事に出てて、私1人の時間を狙ってかけられた電話だった。
女『柊はあんたが邪魔だから別れたいの!子ども堕してさっさと別れてくんない?』
私「は?誰?」
そのまま、電話は切れた…
帰ってきた柊に問いただしたら 出て行ってしまった…。
実家に帰ってしまった…。
話し合いもできずに別居生活になってしまった。
この時に、離婚して、私も実家で赤ちゃんを産むべきだったのに…
柊は戻ると信じてたし、女と別れる、妊婦の私に暴力は振るわなくなると、信じてた。
だって、まだ、結婚数ヵ月…
新婚だから…
柊が好きだから…。
赤ちゃんが産まれたら、柊も変わってくれると信じてた。
赤ちゃんさえ、産まれたら、普通の幸せな家族になれると信じてた。
DVの本当の恐ろしさを知らずに、ただ、ただ、何の根拠もなく、赤ちゃんが産まれたら…。
幸せな呪文の様に繰り返した…。
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