生徒。

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『そうなんですよ』 どうやら先生にも有名のようだった。清水先生はコーヒーを一口飲んで、言った。 『美月はねー、いつも寝てるんですよ。その割に成績は落ちてないし、宿題を出さないとかって訳じゃないんでそんな注意しないんですよ、みんな』 『はあ……』 『関心意欲はどうしても下がりますけど』 肩を竦めて清水先生は言うと、時計を見るなり立ち上がって職員室を出て行った。 椅子に深く腰掛けて、息を吐く。何なんだろ、金本って。あんな人俺のクラスにいる訳ないのになー。 『あの、上原先生』
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