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仕事をしていたら、金本が帰ってきて『あ、ありがとうございました』俺に鍵を差し出した。ペンを机に置いて金本を見る。
『あったか?ノート』
『はい、ありましたっ』
結構大人しい生徒だと思っていたけど、意外とそうでもないようだった。さっき鍵を借りに来た時よりテンションが上がってるのは気のせいか?
ポケットに鍵をしまって、
『もう忘れんなよ』
『はい、すいません。さよなら』
金本は職員室を出て行った。ペンを再び手に取ってクルクルと指で回して、いつも寝る理由でも聞けば良かったと思いつつ回すのを止め、俺はノートに文字を書き始めた。
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