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出勤。

『久々ですね、こんな若い先生は』
『そうなんですか？』
雑談的な会話をしながら段々と職場の空気に馴染んできた頃、チャイムが鳴った。もう始業式の時間である。

『では――』教頭が立ち上がって、周りの職員も立ち上がる。『今年も頑張りましょう。新任の先生方はこちらへ残って下さい』
そう言うと、次々と先生達が出て行った。残ったのは、俺を含んだ八人の新任職員と教頭。俺が断然年下だ。

『ここ、丘滝高校の初めての仕事はまず新任式での挨拶ですので。緊張することはないですよ』
確実に俺を見ながら喋ってる教頭に苦笑いだけしといて、新任式が始まるまでいろんな説明を受けた。