13人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらく経ってふと見てみると高嗣の姿がない。
あれ?!
どこ行った?!
その時背中に少し重みを感じた。
そして香水の香りが私を包み込む。
「終わったんだけど…」
耳元で聞く高嗣の声。
私は思わずペンを落とした。
高「…聞かないの??」
「…何が?」
高「俺がこの高校に入学した理由…」
「…」
背中の重みが無くなったと思ったら目の前に高嗣の顔が。
長い睫がはっきり見える。
高嗣の大きな瞳に私が映ってると思うとドキドキしてきた…
高「俺、千明が居なくなって初めて気付いた…
あの日からずっと不安だった。
だから会っても、また高嗣って呼んでくれないんじゃないかって…
」
「高嗣は高嗣だもん。呼ぶなって言われても呼んじゃうもん…」
高「可愛い♪」
ふと視界が暗くなったと思ったら、唇に何かが触れた。
高「千明が好き」
キスされた。
恥ずかしながらファーストキスです…
「バカ…遅いよ…」
2人で抱き合う。
6年ぶりに感じる高嗣の温もりは優しくて温かい。
とても大きくて…
最初のコメントを投稿しよう!