二人の若者は…

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…何故なら私が目覚めた場所は霊安室で、私の死体が傍で安置されていたからだ 「…死んだんだなぁ私」 肉体のない虚ろな魂で誰に問うわけでもなくぼんやりと言うとすぐ後ろで答えが返ってきた 「ああ、お前は死んだよ」 振り向けば男が壁に寄っかかっていた、長身で癖のない長めの黒髪に、切れ長の黒い目と肌の白さが不思議な美しさを引き立たせていた
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