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その頃圭吾達はというと… 『圭ちゃん…どうなっちゃうの…?』 『海夕、大丈夫だから。みんなで生き残ろう。』 横目でちらっと爽をみるとあちこち物色している。 俺達が今隠れているのは大きな台所。 『圭吾、ナイフとか…一応護身用としてもたないか…?』 ただのかくれんぼがサバイバルと化す…か。 爽から差し出された護身用としてのナイフを受け取る。 『なんで…持たなきゃいけないの…』 海夕は今にも泣きそうだ。 まだ時間は10分しかたっていない。時が長く感じる… その時!! ガチャ… ドアノブが回った。 『しっ…誰か来る!どこでもいい!隠れろ!!』 みんな散らばって隠れる。 俺は水道の下の中に入る。 俺が入れるくらい中は広かった。 まるで…そういう目的で作られたように…。 海夕は食器棚の隅に 爽は鍋とか置いてある上のところに身を潜めた。 バンっ!! なにかが台所に入ってきた 「ニンゲン…ニンゲンっ!!!」 ガシャァァアン!!! 『ひっ…!』 鬼が食器棚を蹴った その時海夕が小さな叫び声をあげたのを鬼は聞き逃さなかった 「イタァ…。」 ニタリと笑うと手に持っていた包丁のようなものを振り上げる…! 『まて!!!』 俺よりはやく飛び出したのは爽… 鬼の手を後ろから止めている 『は…やくっ…!圭吾!!海夕と…はやく!!!』 俺は海夕を抱き上げ台所を後にした…
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