Vol.1

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  「んー……?」 椅子から少し腰を浮かせ、机に手をつきながら、弥生は柚乃の携帯画面を覗き込んだ。 ───────── 貴方の今日の運勢😃 ───────── 全体運:★ 恋愛運:❤❤❤❤❤ 健康運:〓 ○ハプニング発生の  掲示。人気のない  所に近寄らない! ───────── 「……何だ、これ?何かよく分かんないね。 全体運最悪で、恋愛運最高で、健康運最悪って……」 不可解そうに首を傾げ、弥生は柚乃に向き直った。 「でしょーっ?しかも一口コメントには、"ハプニング発生"とか書いてあるし…… 何か変なことないといいけど」 「大丈夫でしょ。てかアンタって、適当なくせに、意外とそういうの気にするのね」 「そりゃ、まあ……。良くも悪くも、影響受けてしまうもんじゃない? てゆうか、"適当"って何?」 「だって適当じゃあん。お弁当の片付けとか見てると、すっごい思う」 弥生は冷やかすような目つきで、柚乃の閉じかけのお弁当を指さした。 柚乃は、ムッ!と口ごもり、自分の手元へと目線を落とす。 「……うーん…」  
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