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  ある都市の繁華街から、 駅一つ離れた所に、 明け方と夕暮れ時にしか 明かりが点かない 診察所があった。     「波佐間医院」   見た目は、至って普通だった。診察を受けている人間もごく普通だった。   普通の人だけしかいなかった。   ただ、診察の時間だけは、明け方と夕暮れだけだった。
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