なぎさのかぜ

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キーンコーンカーンコーン 昼休みの時間だ。 自然と足が向かうのは購買。 そこで人に揉まれながらもパンと牛乳を買って 出来るだけ人がいないところ…屋上とかに行って、メシを食べて昼寝して適当に時間を潰す。 ……そう。俺の毎日、はこんなことばかり。 でも今日、朝会ったあの生徒。あの子は見た事ない奴だった。 たぶん同じ学年。 どこのクラスだろう。 そんなことばかり授業そっちのけで考えていた。 あの後、 呆然と立ち尽くす俺にアイツは照れながら笑って 今日が久しぶりの登校なんです。 って、途切れ途切れ言ってたっけな。 だから深呼吸してて。 少し震えてて。 小刻みに震えてて。 見るからに口下手なのに 俺に声かけて… 「って………」 ため息を長々と吐く。 「おれ、気持ち悪っ」 パンを一口かじる。 いつもの変わらない味。 ただの焼きそばパン。 いつもの毎日。
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