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これにより、城代を利家に任せ政影達は無事に城を空けることなく、今野氏親に向かうことが出来たのである。 その頃政輝達は神鬼の案内で八島弥十郎の住んでいる村の門の前に来ていた。
門番1[→]待て、何者だ。
政輝[→]我らは織田信長家臣の倉内政影の倅の政輝。
隆次[→]と、その家臣山本隆次にございます。
門番2[→]織田家の者が何用だ。
政輝[→]この村に居る八島弥十郎殿にお会いしたくやって参った次第。
門番1[→]しばし待て、今から弥十郎様に聞いて来る。
政輝[→]わかった、待っていよう。
それから、少しして門番が戻ってきて
門番1[→]弥十郎様に会う前に重臣の京様がお会いになるそうだ。
政輝[→]分かった。
門番2[→]案内する故ついて参れ。
政輝と隆次は案内されながら小声で会話をしていた。
隆次[→]政輝様、織田を憎んでいる重臣でしょうか。
政輝[→]だろうな、ここを乗り切らねば八島を味方には付けられんだろう。
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