えぴそぉど Ⅰ

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俺は健太と別れ、一人で駅に向かって歩いた ヒラ ヒラ ………雪だ 俺はチラリチラリと遠慮がちに降る雪に気がつき、ポケットに手を突っ込む ゴソッ ふと、ポケットの中に何か入っていることに気がついた 入試試験のときに拾った名前つきホッカイロ 捨てるのもなんとなく気がひけて、ポケットに突っ込んだんだった あの子、もう合格発表みたかな 俺はフフっと笑って駅のホームへと階段を登った 登った先には 天使がいた
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