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「真子ちゃんが謝ろうなんて珍しいね~!なんてゆうか、子どもみたいな悩みだね」
ルミはケタケタと笑いながら真子の背中をバシバシ叩いた
「人が真剣に話したのに」
真子はブスッと口をとがらせた
「まぁまぁ、ゴメンなさいなんて言ってしまったら後は『なんだこんなもんか』ってかんじだよ?挨拶みたいなもんだって思ったら簡単、簡単!」
今度は真子の背中を優しく叩いてルミが明るく言った
「挨拶って…」
真子はハァっと深くため息をつく
「湿っぽいなぁ…気晴らしに明日パァと遊びに行こうよ!渋谷行く?原宿行く?お台場行く?」
ルミは人懐っこい笑顔で真子に笑いかけた
真子はそんなルミを見てフッと顔が緩んだ
「ルミちゃんが遊びに行きたいんじゃないの?」
「おぉ、さすが真子ちゃん、正解!久しぶりに真子ちゃん達遊びに来たんだもん、どっか行きたいじゃん」
ルミがエヘッとウインクをしておどけてみせた
「いいよ、みんなで遊びに行こう?場所はルミちゃんにまかせるよ」
ルミはやったぁと叫んで妹達のほうへと飛んで行った
ウジウジしたってしょうがないか
パァっと遊んで勢いで電話かけてやろう
真子は携帯を眺めながら覚悟を決めた
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