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見えないところから腐っていく俺の身体…
そして俺の死臭を消す為の線香が幻想的な香りを出す。
線香から発せられた煙…それらが空へと昇っていく光景を何故か美しいと思ってしまった。
『そういえば何で俺は死んでしまったのだろう…
これからどうなってしまうのかな?』
不安の要素は死んだ後にも死ぬ程ある…
『いかん!
とりあえず今はこの祭を楽しまないと…』
人生に一度だけ訪れる自分が主役の祭…
参加できないのは悔しいが、何故か気分が高揚している俺…
…と言っても人が死んで楽しめる人間はいる訳ないだろう…
きっと今、気分が高揚しているのは俺だけだ…
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