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「…?顔が赤いな。熱か?」
もうどうにでもなれ、といった気勢でガクガクと頷く。
西野はもう怒気を沈め、得心のいったように、ただ事務的に「保健室行け」とだけ言った。
これ幸いと春馬はフラフラ立ち上がる。歩いてる途中で友人や友人の机、それからドアやロッカーにガンゴンぶつかった。
自分はむしろ目が覚めて良いかなと思ったが、周りからは「大丈夫か?」だの「誰か連れてってやれよ~」だの言う声が聞こえた。
(…大丈夫。俺は正常だ、……たぶん)
普通ではないよな、と思う。
それでまた顔に変な力が入りそうになったが、それだけはこらえた。
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