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言い切った。
冴木は真っ直ぐ春馬の目を見つめて、素直に告白した。
一点の迷いもない綺麗なその瞳が、羨ましい。
「…俺は、無理だ」
春馬は両の手を握り締めて、そればかり見つめる。
「俺はそんなに自信持てない。拒絶される事が、怖い。…あの人に『気持ち悪い』って…言われるぐらいなら、俺は、見てるだけでいい」
「それは怖いけど…怖いけど、さ。私はね、むしろ知って欲しい。…辛いんだもん…。今が、すごい、つらくて」
冴木はそこで言葉を噤んだ。
少しの沈黙が流れるが、春馬の声がそれを遮った。
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