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ドンッ
「おわっ」
冴木と別れてすぐ、ちょうど曲がり角を曲がったところだった。何かに勢いよくぶつかって拍子に尻餅をついてしまう。
「あっ!ごめん、ごめん。大丈夫?」
おそらくぶつかってきたのだろう人が手を差し伸べてくる。
痛む尻をさすりながらその手を掴み、顔を合わせた、瞬間。
「……え?」
知っている顔だった。
頬がいやに熱くなるのだけを感じて、春馬は目の前の人物を食い入るように見つめた。
「…大丈夫?どっか痛むの?」
綺麗に染められた金髪。背は高いが、どこか儚げな、女性のような雰囲気の男。
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