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仕事が終わって、携帯を見ると一件メールが入っていた。珍しい事もあるのだな、と内容を確認する。
『美喜くんへ。
お酒を飲みました。僕は今たいへん酔っ払っています。このまま一人で帰ったら、可愛い僕は通りすがりの心無い美青年好き変態親父に連れ去られてしまうことでしょう。僕を家まで送っていって下さいね。
駐車場で君のドッペルゲンガーが待ち構えております。』
「………………」
(寧ろ、攫われてどこかへ消え行ってしまえばかなり楽になるんだが)
舌打ちをして、西野美喜(にしの よしのぶ)は不機嫌に職員室を出た。
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