異世界への序章

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―――――五時間前 卒業式を終え これまでの三年間で異様に愛着が着いていた校舎や校庭などで“過去”の存在になりかけている景色を名残惜しみながら家路に着いていた 後輩に挨拶される者、する者 離れていく友と語り合い、涙するもの 十人十色 様々なやり方で、貴重な最後の時間を過ごしていた まぁ 彼には無関係だが 漆黒の髪と、瞳 妙に大人びていて 穏やかな雰囲気を放つ 凄く整った顔立ちで 短いかい髪はそれでも、 綺麗に艶やかで かなりの美男子だ 彼は周囲の雰囲気に関せず、常のそれと同様にただ淡々と校門に向かっていた
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