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「でも二分前だってのに外は何の変化もないじゃないか。普通にコンビニだって開いてる」 「…そうか?何かピリピリしないか?体が」 「……確かに。なんか痛い…。体中に静電気を帯びてるみたいだ」 「こいつぁ来るな。滅亡」 「俺は来ないと思うけどね。今の嘘だし」 「59分…もうすぐだ。ラスワンミニッ!!」 「なんだよミニッって。でもフォトンベルト来たらどうやって滅亡すんだろなぁ。アレか?みんなゾンビになっちゃうのか?人類皆腐敗か?不敗ではないがな」 「知らねえよ。もしゾンビになるなら他の車両とのドアを開かないようにしなきゃな。他の車両からゾンビがやって来たら喰われちまう。ガムテープ、鞄に有るから人類ゾンビ化したらドアをガムテープで縛っといて」 「ないでしょゾンビ化とか。絶対。」 「わかんねーだろ。あったらどうすんだよ」 「あったらそりゃあ取り敢えず、ドアを縛るけど。てか他の車両の人がゾンビになっちゃったら俺達もゾンビになるでしょ」 「ああ、そうか。そん時はそん時だな。…そうだ、ちゃんと全部窓閉まってるか?」 「はい、何度も確認しました、オッケー、オールグリーンでーす。」 「よし。窓開いてちゃ外と変わんねぇからな~。…お、あと15秒だ。覚悟はいいか?」 「正直覚悟とか関係ないでしょ」 「フヘヘ。そうだな。カウントダウン~!お前もやれよ」 「フッ…わかったよ。付き合ってやるよ。…親友」 「「5…4…3…2…1」」
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