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「「0!」」 「…ついななっちまった。運命の日に。何か変化はないか?今の所何もないようだが」 「やっぱり、有り得ないよ。フォトンベルトな……あれ?明かりが」 「真っ暗だ。何も見えねえ」 「待って待って。電車のスピードが落ちてる。しかも街まで真っ暗だ」 「停電…か。こいつはくるなぁオイ」 「ただの停電だ。その内復旧するでしょ。取り敢えず、明かりが無いと…危ないなぁ」 「俺の鞄にろうそくあるぜ、一応持ってきた。停電は想定内過ぎるからな。あ、電車止まった」 「お、ナイスナイス。ろうそくは…暗くてわかんないよ」 「ちっちゃい方のチャックに入ってる。マッチも一緒に」 「お…これか。なんかろうそく無駄にあるな。良し。取り敢えず明かりは確保出来た」 「見てみろよ、あっちの車両の人パニックだぜ。うっけーる」 「ヘッ、うけてんじゃねーよ。まずは携帯でテレビ見るか。きっと大パニックだ」 「おお、頼むわ。俺は外に異変がないか見ておく。…暗くて人とか全然わかんねえ」 「あれ…なんでだ」 「ん?どうした?」 「携帯が、つかないんだ」 「んだよ使えねえな。俺の使えよ。ホレ」 「おっと。暗いのに投げるな!危ないな。…あれ?」 「どうした?」 「これもつかない」 「マジかよ、ちょっと貸せ」 「いやマジだって。画面真っ暗」 「うわ…。しかも停電してから結構経つのに電車にも外にも一向に電気がこない」 「…よく考えたら停電しただけで街の明かりが完全に無くなるわけないよな。例えば車とか」 「そうか車か。外の車はどうなってる?」 「よく見えないけど止まってるっぽい」 「どうなってんだ…。やはりフォトンベルトはあったってことか」 「認めたくないけど、それっぽい何かはあるかもしれないな……」 「ん…?あの車のドライバー、止まった車の横でなにしてんだ…」 「あれは?……うわっ」 「ゲボ吐いてんじゃん!汚え」 「どうしたんだろう、酒でも飲み過ぎたのかな」 「それはわかんねぇが、それよりあのオッサン吐きながら何かしてるな…」 「暗いくて見にくい…あれは…何だ」 全身を掻きむしってる
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