10

18/18
前へ
/209ページ
次へ
気がつき目を開けると湯舟に浸かっていた。 「えっ?」 「気がついたか」 後ろを振り向くと信一がいて、抱き抱えるようにして一緒に入っていた。 「かわいいな優也…」 首すじにキスをしていく。 「信一くすぐったいよ」 クスクスと笑いながら軽く暴れてみる。 「久しぶりだな…優也と風呂に入るなんて」 「小学校以来だよ」 暴れるのをやめ信一と向かい合うように座り直した。 「ねぇ信一?」 「ん?」 首をかしげ優しく微笑んでくれた。 「目閉じて」 素直に閉じてくれた信一に向かってお湯をかけた。 「うわぁっ…キスするんじゃないのかよ」 「あっかんべー」 クスクス笑う優也に仕返しのように信一はキスをした。
/209ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1357人が本棚に入れています
本棚に追加