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その辺にいるような普通の高校二年生。
今日までは…そうだった。
「ただいま」
「おかえり~」
玄関に声だけが聞こえる。妹の絵里だ。
「あ、佑樹!ついでに買い物行ってきてくれない?」
母さんは俺にメモ用紙と二千円が入った財布を渡してきた。
「え~…」
「頼むわ。絵里に言っても聞かないのよ」
「わかったよ。行ってきます。」
俺はふてくされたように言いながら、近くのスーパーに向かった。
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