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鳴り響く機械音。
数瞬遅れ、パタパタと暖か味のある音が続く。
音の主は、一定間隔で存在を訴える物の首根っこを躊躇なく掴んだ。
ξ゚⊿゚)ξ「はい内藤ですがー?」
『内藤ですがーwwwww』
ξ;゚⊿゚)ξ「……は?」
『――痛い痛いッッ』
『――から、貸しなさい!!』
ξ゚⊿゚)ξ「あれ、その声って……」
『ツンちゃん、ごめんね! このお馬鹿さんちょっと酔ってて……。えっと、今公園前で、えーと……とにかく、もうすぐ家に着くからー!』
ξ゚⊿゚)ξ「あっ、うん。了解了解! 気を付けて帰ってきてね!」
『はーい。じゃあ切るねっ! ――っと待ちなさいー!』
遠くなった声を最後に、何も伝えることのなくなった物を女性は降ろした。
ツンちゃん。
女性はそう呼ばれている。
そこには、ただの知人や友人には無い親近感と情愛の念が込められていた。
きっと、それは――。
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