最初で最後の第一話

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  「ただいままwwwww」   ξ;゚⊿゚)ξ「え! うわ早!」   (*,,゚Д゚)「スーパー両手に花タイムwwwww」   (#*゚ー゚)「ツンちゃんただいま。ギコ君もう一回表出ろ」     ――もう二度と、手に入る筈の無い『家族』と。   同じ時間、同じ悲壮を有した『仲間』としての、大切な気持ちに他ならない。     ξ゚⊿゚)ξ「ギコさん、お酒臭いから今日は庭で寝てよね」   (*,,゚Д゚)「おwwwまwwwww」   (*゚ー゚)「概ね同意だわー」     彼ら――ギコとしぃが、何故『内藤』の敷居に『ただいま』と発し、ごく自然に上がり込んでいるのか?   それは少し遡る。   ドクオの死後。 二人は自らの住居でもある喫茶店舗を引き払い、慣れ親しんだ街を離れようとした。   そこに内藤家最後の世帯主であるツンが、良ければ、と二人を同居人として招く。   支払うべきものは三等分。  そして、背負うべき業も三等分にすることに収まったのである。  
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