星の堕ちた場所

海月

ふわりと浮かぶだけの
意思持たぬ月

水面はただありのままを映すだけで
落ちた雫が波紋を生んだ

何も思わず流されるだけ
気まぐれに棘を出して

毒を持つ私は
傷付けることしか出来ず

きっと
叫ぶ声は誰にも届かない
見える夢だけが綺麗で
私は眠ることしか出来ない

そう、ほんとに
何も見ずにいられたら良いのに

ひっそりと嗚咽漏らしながら

現実 を 漂う