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だが少年は、
少年「めんどくさいな・・・サッサと帰るか。」
そう言って、
パチンッ
と指を鳴らした。
すると少年を中心に、爆発的な勢いで闇が広がっていく。
その闇は、魔獣はおろか、全ての物を呑み込んでいく。
その範囲はなんと、10km。余裕で全ての魔獣を呑み込んだ。
少年「完了。」
そっけなくそう言い、少年は再び指を鳴らす。
すると闇は少年は中心に縮まっていき、やがて完全に消えた。
闇が呑み込んだ範囲の物は、魔獣を除き、全て健在だった。
少年「・・・帰るか。」
そのまま、きびすを返して少年は来た道を引き返して行った。
その姿を月明かりがさらけだす。
短く切られた銀髪。身長は180前後だろうか。その表情は冷たく、目付きは鋭かった。
少年、煌羅月影(キラゲツエイ)は、ギルドの任務、魔獣の殲滅を終え、ギルドハウスへ報告へ向かった。
ギルドハウス
ギィ・・と音をたて、扉が開かれる。
入って来たのは、月影だ。
ゲツエイ「任務達成だ。」
一直線にカウンターまで行き、簡潔にそう述べる。
受付「月影さん。お疲れ様です。」
月影を出迎えたのは受付嬢のジル。
メイドファッションに身を包む、現在、月影に夢中の18歳だ。
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