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「やば…。まだ心臓が…」
僕は彼女が降りて行った階段をしばらく見ていた。
あの時、どうして彼女を引き止めたのかは
わからない。
けど、きっとこのままじゃダメだと思ったんだろう。
プシュー…
そんな事を考えていると、
次の電車がまた駅に入って着ていた。
「おーいっ!沖田っ?」
「え?」
呼ばれて振り返ってみると、そこには僕の会社の同僚がいた。
「お前、そんなとこでなにやってんの?」
僕は、そんな同僚をみて、
ははっと笑ってから
「なんでもないよ。さぁ、会社いこ!」
「あぁ。って、なんだよ。変な奴ー」
僕は同僚の肩を叩いてから、
自分の降りる階段を降りていく。
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