タカユキとの出逢い

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今日もいつものように夜中、駅前に集合。 先輩「マコ!今日も行く?」 マコ「あ…うん。行くッス。」 「~ッス。」敬語ではない。(笑)でも先輩後輩の間では敬語になる話し方。 先輩「単車と車、どっちがいい?」 マコ「もち単車♪」 先輩「好きやな(笑)アイツのケツ乗れよ。」 マコ「ウィ~ッス」 私は仲間の単車の後ろに股がる。数十人、単車と車で夜の街を走り回る。 …いわゆる暴走だ。 今となれば迷惑極まりない。ウルサイだけ。でもこの頃は楽しかった。 『やっぱりキモチイイ。』 私は単車の後ろが大好きだ。 車よりも全身で風を感じ、開放感があるから。 ……と言うのも理由だが、この時は何より 『目立つ』から好きだった。 誰かに見られたい。誰かに見ててもらいたい。気にして欲しい。 ……なんてね(笑) ただの目立ちたがりだった。
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