サファイアの光

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サファイアの光

「ねぇ、隆成?あの子の事、宜しくね?」 「何を…っ」 振り返った隆成は我が目を疑う。一体どういうことだろう。 そこに、亜基の姿はなかった。 「亜基…?」 踏み出した足に何かが当たる。 「これ、は…」 そこには亜基がよく身に着けていたクロスのブレスレットが落ちていた。 隆成が初めて亜基に送った、シルバークロスのチェーンに二人の誕生石である小さなブルーサファイアが上り切った朝日を反射していた。
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