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これは……お守り。
これから出会う人も、私の大事な人になるかもしれない。
だって私は、もう虎でも豹でも友達になれるもん。
「おはよー!ばあちゃん」
「お早うございます」
扉を開けて、ばあちゃんに挨拶する。
ばあちゃんも準備万端のようだ。
「アキラちゃんに声かけたぁ?」
「まだ寝とった」
「ん~……じゃあ先に行こうかっ」
ばあちゃんも頷いたので、悪い気もするが、いつものようにアキラちゃんを置いて歩きだす。
窓から見える桜は、いつの間にか花も散り、葉っぱが見え始めていた。
変わることは成長することかしら?
そんな考えが頭をよぎる。
私が変われたのは、じいちゃんのおかげ。
じいちゃんのように私も大事な人のもとに行く!
だから、最後に……
じいちゃん!
ありがとーーー!
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