~3時間目~

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*************** ユウが卒業試験に合格した次の日、俺はウィル先生に呼び出された。 「あっ……メガネ君……ありが…とう。座ってく……だ…さい」 「はい。で、話って何ですか?」 休みの日の教員室。 他の人の姿もなく、先生もTシャツにジーパンというカジュアルな格好だった。 「えー……これのこと……なんで…す」 先生は俺に、一枚のプリントを差し出した。 そのプリントには、幽霊として現世に行く条件が書いてある。 俺たちが、いつまでもクリアできない条件が……。 しかし、これが何なんだ? 「これが、どうかしたんですか?」 「は……8番目を……読んでください」 「……はぁ?」 先生の言葉に頷き、もう一度プリントに眼を移す。 8)10歳未満の者は、付き添いをつけなければ、現世に行くことを禁ずる。 付き添い者は、現世にいる間は透明でいることを、命ずる。 ……付き添い? 俺がプリントから顔を上げると、先生は気まずそうに口を開いた。 「あ、あ……君にユウ君の付き添い……を…頼みたい…んです」 「へ?」
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