始まり

6/11
前へ
/92ページ
次へ
ガタン。 教室を出て行く私にもさよなら、またねとか言ってくれる人はいない。 「さよなら、佐伯さん。またね」 はずだったのに…。 岬 修一郎【みさきしゅういちろう】は最近よく私にかまう。 一人の私に同情しているのだろう。 同情なんて、言ってしまえば邪魔なものだ。私は一人がいいのに。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

184人が本棚に入れています
本棚に追加